中国の人々にとって演劇は国民的娯楽です。って思うと、私から見ると中国の方々の日常生活もどことなく芝居がかっているような.......
ジャッキーチェンの映画なんかを見ていても、みんながジェスチャーがオーバーリアクションのような気もするのですが、アクション映画だから? そういえば漫才師の中川家の礼二さんが中国人の物まねをするときのリアクションもすごく派手に感じますよね(笑)
ちなみに、AIにも考えを聞いてみました。
(AI)中国人の声が大きかったりオーバーアクションの人が多いというのは、一概に言えることではありませんが、もしかしたら中国人の演劇好きと関係があるかもしれません。中国には京劇をはじめとする多くの地方劇があり、それらは歌やセリフ、舞踊、立ち回りなどで物語を進める音楽劇です。隈取(独特の化粧法)や衣装なども華やかで、観客に感情や性格を伝えるために大げさな演技をすることもあります。中国人は昔から演劇を楽しんできた歴史があり、その影響で日常生活でも声を張ったり表情豊かに話したりする人が多いのかもしれません。これは私の推測ですが、いかがでしょうか?
AIもこのように答えてくれるということは、私だけの感覚ではないようにも思います。
ちょっと話はそれてしまいますが、中国人は自分が不利になったときはたとえ自分が悪くても絶対に謝らないといわれていますが、これも中国の国民性だそうです。中国の人々は、自分の非を認めるということは、それ以前のほかのことまでも悪く評価されてしまうので、後々のことにまで全部影響してしまうと考えるそうです。華僑の人々は海外で活躍されているので、そのような考えが通用しないときもあり、嫌気がさすこともありそうですね。もしかしたら日本人の対中感情が良くないときはこういった国民性もあるんじゃないかなと思います。
もとに戻して、自分の立場を優位にするには演技・演劇の心得がどうしても必要になります。これは夫婦げんかの際の必要な能力かも(笑)
演技力を絶えず養っておかないと、どこで損をするかわかりません。宴会芸や、照れるなどの行為は、長い間の関係なら人間性がよくわかっていいかもしれませんね。ビジネスにおいては(それ以外のシチュエーションの時もあるかもしれませんが)初対面の相手と交渉しなければいけないシチュエーションも多々あります。演技力が良くないと、こういった場面では物事がスムーズに運ばないかもしれません。
商売に熱心な華僑は、妻などを相手に、交渉で想定されるやり取りのリハーサルをするともいいます。お店などのシチュエーションの場合はお客さんが表から入ってくるところ、営業活動などのシチュエーションの場合はこちらがお客さんを訪ねて行って商品の説明をするところ......など、あらゆるシチュエーションを設定し、研究します。どちらも真剣に売る気を見せて、本気で値切り、迫真の攻防戦を繰り広げます。こうした交渉の機微と ” 間 ” を身につけ、相手の盲点を見つけるための訓練を積んでいきます。
広い意味での「芸は身を助ける」とは、商売(交渉事)の世界においてもいえそうですね。