食事って大事ですよね。おいしいと元気も出るし楽しみのひとつでもあります。
華僑の人たちも食事は重視していて、夕食は一家全員でとるようにします。そのため、夕食が夜の10時や11時になる家庭も珍しくありません。食事は1日4回、よく働く家では点心(饅頭など)を含めて五回とる家庭もあります。
夕食を凝って、一段とあぶらっこいものにするので、朝ごはんはお粥にする家庭が多いです。もっとも、若い年代層には時代の流れかトーストに珈琲紅茶、果物にする人もいます。
朝ご飯をお粥、あるいは自家製饅頭にするのは古い伝統です。昔、大陸では部落ごとに、早朝から白湯(サユ)を売る店や、お粥、饅頭を売る店もあったので、それで間に合わせていました。
お粥にそえるものは、出身地や人により好みは違います。塩辛いものが好きな人は醤瓜(チアンクワ・みそ)、乾燥肉(カンソーロウ・牛肉)、鹹豆腐(シェントウフ)、鹹蛋(シェンタン・からい卵)をそえるし、魚、肉、野菜の煮たものをそえる人もいます。また、昨晩の残り物をちょっとフライパンで炒めるなどの工夫を凝らす器用な人もいます。また、栄養価の高い豆漿(トウチャン・豆腐汁)をのむ人もいます。
また、中国の人は冷たい食物を「あれは乞食の食べるものだ」と嫌います。豚を多く食べる関係で、冷えた脂は消化に悪く、「冷たいものを食べると病気になる」という言い伝えもあります。
さて、日本でも農家などでは、季節により芋粥を食べる習慣の所もありますが、なぜ、華僑の人たちは朝食はお粥にするといいと思われているのでしょう?
まず、簡単にできて経済的であるという点です。これには家事の時間を少しでも短くしようという意図もあります。しかも朝粥は健康に良い!!
人間の胃は、朝起きたばかりでは完全な働きをしません。胃液の排出も不十分、朝粥は消化が快調ではない胃の負担を軽くします。頭も体も軽くなり、活動しやすくなるので、当然一日の仕事にも精が出ます。
とはいえ、毎朝お粥にすれば仕事がうまくいきますよ、というわけではありません。要は、これだけ毎日の健康に気を使っていれば成功への一歩前進になりますよということです。
当たり前のことではありますが、やはり健康は商売の成功に通じるものです。
私、AIさんとお粥で話していると、中国では薬膳粥も日常的に食べられているそうです。生薬や雑穀を使っているそうでダイエットや病気予防、健康増進としても食されているそうです。
ちなみに日本ではコロナ禍でお粥がブームになっているそうです。癒しを感じられ、胃腸にも優しく、カフェのメニューにも加えられて行っているそうです。ただし、さすが日本のお粥は日本でよく食べられる食材やお出汁を使ったものですよ(笑)
久しぶりに芋粥が食べたくなってきたな~。