中国の人々は値切るのは当たり前のこととしてますが、最初から極端に安いものは、なんとなく得体のしれないものとして警戒します。世の中にはあまり調子のいい話は簡単に転がっていないと思っているからです。
「安物買いの銭失い」
「安いライオンの皮はない」
「安物は高物」
の意味を身をもって知っているからです。
ムードに弱い日本人は、何回だまされても、性懲りもなく高価なものを売りつけられてしまいます。これが偽物の革のバンド、インチキな指輪.....程度の被害ならまだいいです。「ボロい話」、「早い者勝ち」といった人をくすぐる言葉に踊らされて、身を棒にふったという悲劇はよくある話です。
「何かいいことはないかしら?」と、鵜の目鷹の目の人が多い世の中で、そう簡単に安物があるわけではありません。だからこそ、商売となると一円一銭のかけ引きにも火花を散らすことになるのです!。華僑に、極端に「おいしい話」をもちかければ、まずは警戒をし、そして疑います。そして、裏のカラクリを見破り、「ソノ話、ヤッパシ私、損ネ」と相手にしないでしょう。目先のおいしい話につられて、あとで泣きを見るようなヘマはしないのです。
高価なものにしても、安いものにしても、華僑の人たちの財布のひものカタさに変わりはありません。これは、彼らが物の売買を、日本の武士の戦いに匹敵するくらい大事なことと心得ているからです。たとえスリッパ一つを選ぶにも全力投球してきます。また、他人のペースに乗せられることをひどく嫌いますので、自分が必要なので買うと決めたもの以外は、説得してお金を出してもらうのは至難の業です。
昔、辞書などを売り歩く営業がありましたが、
「お子さんの教育について、アンケートを取りたいです。」
と、セールススタッフが何やら用紙を出してきて、巧みに話を持ちかけて辞書などを売りつけていました。日本人はこのタイプの「押し売り」に弱いそうです。しかし、売り手のセールススタッフからすると、
「まったく、華僑の人たちは苦手です。言葉は通じるのですが、いかんせん、彼らは不要なものは一円でも高いという主義がしみ込んでいるので、最初にアンケートと言ったとたん、お金がかかることかかからないことかをまずは確かめてきます。また、自分の儲けにならないことについては、知らない人と話す時間はないので.....と言って断られます。イヤになっちゃいますね。」
当たり前の話だとは思うのですが、華僑の人たちは、その点はすごく徹底されているなと思いますし、そういうイメージです。なので華僑の人たちは裕福な人たちが多いというイメージもついてきます。
ま、おいしい話、ボロい話ほど、特に注意して、改めて財布のひもをしめなおすことが必要ですね(笑)
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ブログ初心者で、手さぐりで始めたこのシリーズも14回目に突入しました。
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