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華僑と中国の人々(19) 夜更かしは三文の得?

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 皆さん、こんにちは。

 突然ではありますが、織田作之助という人をご存じでしょうか?

この人、大阪出身の昭和初期に活躍した作家で、代表作に『夫婦善哉』があります。

織田作之助の小説に、

「貧乏人の子は、どこにいても身体だけが元手や。」

とか、

「わが身を痛めて働かな、あかん」

といった感じの表現が出てきますが、華僑も、店が中級の仲間入りをするまでは、コンを詰め、他人より一時間でも長く働き、わが身をいじめることで他の人との差をつけようとします。朝早く起きたから、夜は早く寝てもいいというわけにはいかないのです。早起きしてもたいして差がつけられないことならば、いきおい、夜にがんばろうと必死になるのもうなずけます。

 多分に柔軟性を持った華僑商法は、行き詰まったかに見えるところで真骨頂が発揮される。

 いまあるスナック形式を編み出したのも、もとはといえば横浜の華僑です。その昔、深夜にお酒を飲ませてはダメと地方行政官庁の条例が示されると、それでは、食事をお客さんにとってもらえば「イイノコトアルヨ」と、合法的にすり抜けられることを発見しました。

 毎日、時間になったら帰宅、夕食を一家団欒ですませ、寝っころがってテレビを見ているようでは、この盲点に気づくようなことはないと思います。自らも夜の巷を徘徊して、大衆が何を求めてさまよい歩いているのかを冷静な目で見つめているからこそ、アイデアも湧いてくるものです。

 どんな商売も、つねに大衆と密着していなければ成功しないということですね!。

  シンガポールは一年中、半そでのシャツでOKの都市です。寝苦しい夜は表へ出てくる人も多く、露店は夜遅くまで開いていて、早朝にも開店するものがあります。何のことはない、二十四時間営業のようなものです。

 午前0時を過ぎるときらびやかな雰囲気で群れをなして現れてくるのは、見目麗しい美女たち.........よく見ると、ニューハーフの方たち(驚)。中国系、インド系、マレー系、インドネシア系、欧米系、その混血までいろいろおられるらしいです。

 そこへ、待っていた白人の好事家と酒盛りを始めるのですが、そこへ出てくるのが中国系の青年!。写真を売りつけたり(もう古いかな?)、場所提供、テーブル・イス貸し、飲食屋、くつ磨き........ほとんどが「華人」です。やはり、夜更かしをしていれば何か商売になるものがあるというものですね。

 

 接待でも、遅くなるほど親密感が増し、おいしい話題をいただけるようにも思うのは私だけでしょうか?(笑)

 

いかがでしたでしょうか?

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

感謝感謝。