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華僑と中国の人々(27) 同業でも特徴で差をつけろ?

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今日もYANO-T's blogへようこそ!!

このシリーズを始めて1か月半がたちましたが、

今ではたくさんの★★★をいただくようになりました。

本当にありがとうございます。

感謝感謝。

今日もお楽しみください。

 友人は決まってこう言います。

「横浜のチャイナタウンには、あんなに中華料理屋が並んでいてよくやっていけるな。」

しかし、心配はありません。どんなに小さな店でも、

「当店の自慢」「他店にないもの」

を持っているからです。

 隣の店の商法で、なにか気に入ったことがあれば遠慮する様子もなく、すぐさま真似をするのが華僑商法です。(華僑と中国の人々(9)参照)隣の看板の色を黄色にして、お客の入りが良くなったと判断すると、直ぐに自分の店の看板も黄色にします。向かいの店がコカ・コーラを使い始め、卸屋の条件が良いと聞けば、直ぐにそれに切り替えます。

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 ただ、真似をすることはためらわないですが、商品のすべてを真似ることはしません。特徴を失った店は、もはや存在理由すら失うことになります。真似をしても特徴を生かすことはいくらでもできるはずです。わかりやすく中華料理店を例にしてみましょう。

 大きく分けて、広東料理、北京料理、四川料理、京蘇料理、上海料理、台湾料理、粥料理です。その中でもスープが自慢、蒸し魚が評判の店、火鍋もの、焼鶏、内臓、北京ダックなどが他の追従を許さない店もあります。このほかにも、高級な店、安価な店、量の多い店、調理の早い店、出前の気軽な店、夜遅くまで営業する店、ランチタイムのある店、宴会にもってこいの店、カップルでムードを楽しめる店、ショーのある店、バンド演奏のある店、結婚式場もある店などなど......といった具合に、お客の利用目的によって多岐にわたりいくらでもあり、まったく同じ条件の店などというのはないということです。

 あくまで真似であれば、元祖にはとてもかなわぬということに留意しているから、あまり衝突もないし、また各々が自信を持っています。

 商売のコツがここにあります。料理店に限らず雑貨店でも、よその”うちわ”が売れ行きが良いからと”うちわ”ばかり仕入れたのではお客をつかめません。少しひねって”財布”や”人形”など、他店にない者を掘り出して品をそろえるのです。

 インスタントラーメンも華僑の人の考案によるものですが、その後を追う会社も、味噌ラーメン、野菜入りラーメン、うどんなどと着眼点をひねったインスタント食品を考え続けてきたことは、先刻ご承知のところであります。

 真似をしたほうが得だと判断したら、すぐにでも真似ることです。ただし、真似を脱却、超えていくことを常に頭に叩き込んでおかなければなりません。それが成功への第一歩です。単なる真似は猿真似にしかすぎません。

これは華僑とは関係ないのですが、私、以前テレビを見ていて、とあるタンメン屋さんが取材を受けていて、店主に「このお店、あの有名チェーン店にメッチャ似てませんか?」と尋ねると、店主の答えは「真似ではありません、リスペクトからのインスパイアです。」と答えられてました。もう”まさしく”と脱帽してしまいました(笑)

今日も最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました。

また、YANO-T's blog

お会いしましょう!!